友達との関わり

友達との関わり

友達は社会性を学ぶためのパートナーです。

集団生活の中で社会性を育む場所、それが幼稚園です。子どもたち同士の関わり合いに先生が介入「し過ぎること」はよくありませんが、まったく関わらないと子どもたちの社会性の発達に差が生じてしまいます。

たとえば、ケンカやトラブルがおこならいように、先生が常に介入・関与することは、子どもたちにそういうトラブルを自ら解決しようとする力を付けるチャンスを奪うことになってしまいます。かといって、まったく放っておいたら、声の大きな子が一方的に自分の言い分を通してしまうでしょう。

民主主義の社会において最も必要なのは、「自分の言い分の100%通す方法」ではなく、「相手の意見にも耳を傾け、双方が納得できるところ話し合って決める能力」だと考えます。ですから、先生たちはケンカを把握しつつも、様子を見守り、必要に応じてアドバイスをし、子どもたちに民主的に解決する方法を教えるべきだと思います。

声の大きな子には、相手の意見にも耳を傾けるように、声の小さな子には、自分の意見を自信を持って言えるように、それぞれ働きかけをしています。

また、保護者の方々にも、我が子の言い分だけを鵜呑みにして、安易に相手を非難したり、幼稚園を批判することのないよう呼びかけています。幼稚園に集うすべての子どもたちは、お互いに社会性を学ぶためのパートナーです。我が子の幸せを望むのなら、我が子の周りの子どもたちの幸せも同じように考えなければなりません。他の子を押しのけて我が子だけが得られる幸せというものは存在しないのです。